Cente TCP/IPv4

Cente TCP/IPv4

BSDソケットAPI対応

BSDソケットに準拠したAPIに対応した。

マルチキャスト対応

IPマルチキャストパケットの送受信、IGMPクライアント機能を追加した。

ジャンボフレーム対応

ジャンボフレームの送受信が可能になった。

DNSクライアントの脆弱性対応

不正な内容のDNS応答を受信して誤動作する可能性があったので対応した。

チェックサム関数の高速化

IP、UDP、TCPのチェックサム計算を若干高速化した。

IPフラグメントを使った1パケット長以上のUDP送信に対応

IPフラグメントを使って、1パケット長より長いUDPパケット送信ができるようになった。

空いていないTCPポートへの接続応答をTCPRESETに変更

従来icmpportunreachableを返していたが、TCPRESETを返すよう変更した。

ARPキャッシュが削除される瞬間の通信が途切れる問題に対応

ARPキャッシュを削除する少し前に、事前にキャッシュを更新する機能を追加した。

TCPACKを無視することがある

次に期待する番号より以前の番号を持ったACKを受信したとき、再送せずに無視してしまうことがあったので修正した。

CIDR環境で正しく動作しない

クラスCのIPアドレスで23bit以下のサブネットマスクを使用するなどCIDR環境では、ユニキャストパケットがブロードキャストとして扱われてしまっていたので修正した。

TCPウインドウサイズ0の状態でデータパケットを受け取っても無視する

TCPウインドウサイズ0の状態でデータパケットを受信したとき、ウインドウサイズ0のACKを送信する必要があるが、送信されていなかった。これを修正した。

tcp_rcv_buf()、tcp_get_buf()を連続で呼べない

tcp_rcv_buf()やtcp_get_buf()は内部状態が変化しないので本来何度呼んでもかまわないが、2回目に呼んだときブロックされてしまっていた。これを修正した。

tcp_get_buf()が返す送信可能バッファサイズが不正

送信バッファが完全にフルのときや、送信バッファの途中から最後までにデータが入っているときにtcp_get_buf()が不正な値を返していた。これを修正した。

2回目のリンクアップ以降でtcpip_wai_rdy()が使えない

tcpip_wai_rdy()が2回目以降のリンクアップで使用できなかった(無条件に関数から返っていた)ので修正した。

DHCPでIP取得に時間がかかることがある

DHCPサーバが存在しない環境に接続し、その後DHCPサーバが存在する環境に接続しなおしても、直ちにDHCP取得を開始できていなかった。これを修正した。

TCPウインドウサイズ0のACKを受信したとき、不正な送信が発生することがある

TCPウインドウサイズ0のACKを受信したとき、まれに逆に大量にデータを送信してしまうことがあったので修正した。

FTPdバグ修正

・ログインメッセージをカスタマイズ可能にした。

・FTPクライアントからPORTコマンドを受けなかったときに不正なアドレスにアクセスする可能性があった点を修正した。

・ファイルアップロード時にエラーが生じたときに、データポートをすぐに切断するように修正した。

FTPcヘルプの拡充

FTPcのシェルコマンドで詳細なヘルプを表示できるように修正した。

TFTP修正

TFTPでサイズの大きいファイルを扱えなかった点を修正した。

Cente TCP/IPv4

UDPのコールバック受信に対応

UDPパケット受信をコールバックルーチンでユーザに通知する機能を追加した。

複数のI/Fに向けて、同一IPアドレスに送信すると失敗する

ARPのキャッシュが全I/Fで一つだったため、あるIPアドレスのエントリを複数のI/Fで参照してしまっていた。エントリにI/F情報を持たせて区別することで回避した。

環境によってはARPパケット送信時にメモリ破壊を起こすことがある

ELAP層のゼロコピーAPIを使用している場合、ARPパケット送信時にメモリ破壊を起こすことがあったので修正した。

TCP送信リトライが満了したときのエラーコードをE_TMOUTからE_CLSに変更した

通信相手からの応答がなくなったなどの場合、TCP送信は再送を繰り返して満了したときに以降のAPI呼び出しに対してエラーコードを返す。従来はE_TMOUTを返していたが、API自体のタイムアウトと区別するためE_CLSに変更した。

TCPのキープアライブが不正なシーケンス番号のパケットを受けたときもリセットされていた

ポート番号とチェックサムが正しいパケットを受信したときにキープアライブタイマをリセットしていたが、シーケンス番号が正しいのみリセットするよう変更した。

Cente TCP/IPv4

TCPで不正なIDのdel_sem()が発生することがある

TCP接続と切断を短時間に繰り返すとまれに不正なIDのdel_sem()が発生することがあったので修正した。

FIN2ステート時のRESET受信

TCPで、FIN2ステート時にRESETを受信すると、セッション情報の解放が2回発生していた。すぐに次のセッションが接続したとき、使用中にもかかわらず解放されることがあったので修正した。

UDPのディレイに即値を使っていた

udp_rxtaskで受信に失敗したときのディレイがdly_tsk(100);と即値を使っていた。dly_tsk(SEC2TICK(1));に変更した。

タイマ満了関数が一度余計に動作することがあった

内部で使用しているタイマにおいて、タイマ満了前にタイマを止めても、タイマ満了関数が呼ばれることがあったので修正した。

Cente TCP/IPv4

TCPで不正なIDのwai_sem()、sig_sem()が発生することがある

tcp_rcv_dat()で受信待ち状態のタスクと別のタスクでtcp_cls_cep()を呼ぶと、ID=0でwai_sem()が呼ばれる。また、SYNを受信しSYNACKを送信したがACKを受けられなかった場合、ID=0でsig_sem()が呼ばれる。この2点を修正した。

DHCPサーバからNAKを受信したときにリスタートしない

DHCPクライアントがRENEWのときにDHCPサーバからNAKを受け取る場合があるが、その際に再度取得シーケンスを実行していなかったので修正した。

REBIND時間にリクエストが送信されない

DHCPクライアントがRENEWのときに応答を得られなかった場合、REBIND時刻に再度リクエストを送信していなかったので修正した。

IPフラグメントのエイジングタイマが正常に動作しない

システム起動から65535tick以上経過すると、IPフラグメントパケットのエイジングタイマが1/10秒に一度起動するようになっていた(実動作には影響はない)。これを修正した。

デフォルトルートがなくなる

起動時にRIPを送信して応答を受信した後、ルータからRIPブロードキャストを受けられないとデフォルトルートが消失して別サブネットに送信できなくなっていた。その場合は規定したデフォルトルートに戻すようにし、またデフォルトではRIPの送受信を行わないよう変更した。

マルチIP環境での経路情報が不正になる

複数のI/Fを使用している場合、それぞれがリンクアップ・ダウンを繰り返すと経路情報が不正になりパケットが送信できなくなることがあったので修正した。

マルチIP環境でのDHCPクライアント

複数のI/FでDHCPクライアントを使用する場合、1つのタスクでシーケンシャルに取得するか複数のタスクで同時に取得するかを選択できるようにした。

TCPキープアライブをONにしたときのコンパイルエラー

Ver.1.10の修正漏れでTCPキープアライブを使用する定義に変更するとコンパイルエラーが発生していたので修正した。

Cente TCP/IPv4

ctkernelに対応

他OSへの移植性向上のため、iTRON4のAPI名と構造体名にプレフィックスを付加。

2005.05.20:Ver1.05

DNScで、複数タスクから同時に名前解決を行うと正しく動作しない

ctdnsc_res.cのTA_WSGLをTA_WMULに修正。

ロックするためのdis_dspをloc_cpuに変更

loc_cpuの方が軽いため。動作に変更は無い。(dnsc_mkquery()の変更)

DHCPサーバからのレスポンスがないとハングアップする

DHCPにてIPアドレス取得または更新中にDHCPサーバから応答が来ないとセマフォのデッドロックが発生していたので修正した。

フラグメントIPパケットのヘッダ内容をチェックしていない

フラグメントIPパケットはまず再構築してから、IPヘッダ内容についてチェックを行っていた。各々のフラグメントIPパケットのヘッダ内容もチェックするようにした。

TCPゼロウインドウ受信時もデータを送信してしまう

通信相手からウインドウサイズが0のACKを受信しても、その先のデータを送信してしまっていたので修正した。

IPリンク起動待ち関数で、全リンク指定のときに正常に動かない

IPリンク起動待ち関数tcpip_wai_rdy()で、複数リンクのうちどれか1つが起動したら返るような指定をした場合、実際に1つのIPリンクが起動しても返らない状態だったので修正した。

TCP連続送信が通信相手からのACKを待ってしまうことがある

アプリケーションが連続してtcp_snd_dat()を呼ぶような場合、通信相手のウインドウサイズが十分ある場合でも、通信相手からのACKを受けないと追加の通信を行っていなかったので修正した。

CenteFileSystem5.0対応

定数の定義や、ファイル名などをCenteFileSystem5.0に対応させた。(CenteFileSystem4.xとも使用可能)

FTPdバグ修正

タスク初期化構造体の第二メンバーがNULLとなっていると開発環境によってはWarningが出ることがあるので、0と変更した。

FTPcバグ修正

イベントフラグの使い方にミスがあったのを修正した。イベントフラグをクリアする方法を間違えていた点を修正し、不要なset_flgがあったのを削除した。

Cente TCP/IPv4 SNMPv2

Cente共通モジュール、CenteTCP/IPv4、ctlib、Shellバージョンアップ

Cente共通モジュール、CenteTCP/IPv4、ctlib、Shellをバージョンアップ。

メモリ周りの処理の修正

可変長メモリプールを使用していた部分を止め、ctmalloc/ctfreeでメモリ管理を行うように変更。

INTEGER、INTEGER32の符号の修正

INTEGER、およびINTEGER32型が符号なしで定義されていたが、符号付きに変更。

Cente TCP/IPv4

DHCPcのセカンダリDNS対応

DHCPサーバからセカンダリDNSを取得できるよう対応した。

経路情報のCIDR対応

設定可能なIPアドレスとサブネットマスクの制限を緩和し、CIDR環境でも運用可能にした。

FTP通信が遅い場合がある不具合修正

PCからCenteへのFTP送信をすると、CenteからのACK送信がPCが期待したタイミングと異なり、スループットが上がらないことがあったので修正した。

802.11bの受信パケットを破棄することがある不具合修正

802.11bからMTU最大のパケットを受信するとELAP層で破棄してしまっていたので修正した。

TCPキープアライブをONにしたときのコンパイルエラー

TCPキープアライブを使用する定義に変更するとコンパイルエラーが発生していたので修正した。

ブロードキャストPINGに対する応答内容の不具合修正

ブロードキャスト宛に対するPINGを受けたとき、その応答の送信元アドレスがブロードキャストになっていたので修正した。

マルチIP環境でARPが動作しないことがある不具合修正

IPのI/Fを複数使用する環境で、ネットワークデバイスドライバとの対応付けに不具合があり、IPのI/Fがオープンしているにもかかわらず、ARPではクローズしていると判断されるパターンがあったので修正した。

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